ここでは今年3月に発表された調査結果(※)から、医療・福祉施設等の介護職員の給与に関するデータをご紹介します。
上記調査結果から、医療・福祉施設等(10〜99人規模)に勤める介護職員の、2024年6月の所定内給与額(以下、給与額)等を年齢・経験年数階級別にまとめると、下表のとおりです。

男性計の経験年数計は給与額が26.0万円、年間賞与その他特別給与額(以下、賞与等)は50.8万円でした。年収に換算(給与額を12倍し賞与等を加算)すると363万円になります。経験年数計の給与額は50〜54歳が最も高く、45〜49歳が続いています。
次に女性の給与額等をみると、女性計の経験年数計は給与額が23.8万円、賞与等は41.6万円でした。年収に換算すると327万円となります。経験年数計の給与額を年齢階級別にみると、50〜54歳が最も高く、55〜59歳と45〜49歳が続く状況です。

2025年も様々な産業で賃上げが行われています。来年の調査結果では、介護職員の給与額や賞与等は、どのように変化しているでしょうか。
(※)厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
5人以上の常用労働者を雇用する民営事業所等から無作為抽出した78,679事業所を客体とした調査です。ここでの所定内給与額は、労働契約等であらかじめ定められている支給条件、算定方法により支給された現金給与額のうち、超過労働給与額を差し引いた額で、手取り額でなく、所得税等を控除する前の額です。年間賞与その他特別給与額は2023年の賞与、期末手当等特別給与額です。
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